RubyHiroba 2014

Infringement of RubyHiroba Anti-Harassment Policy (Report #2)

Two presentations at the RubyHiroba 2014 LTthon were brought to the attention of organizers as possibly infringing the event's stated Anti-Harassment Policy.

The RubyHiroba 2014 LTthon is an event in which participants give 5-minute-long lightning talks. Some participants pre-register for the event while others decide to make a presentation on the spot.

The organizing team concluded that of the two incidents, one clearly contravened the Anti-Harassment Policy, while no clear judgment was reached in the other case. However, in both cases the issues were discussed thoroughly by the team and with the presenters themselves. A record of these discussions is included for reference.

Actions related to Anti-Harassment Policy

  • RubyHiroba 2014 Anti-Harassment Policy posted on the website and linked to from the LTthon pre-registration form.
  • RubyHiroba Anti-Harassment Policy written so as to be nearly identical to the RubyKaigi 2014 policy.
  • No steps were taken to notify pre-registered LTthon participants of existence of the policy.
  • LTthon participants were asked to submit three pieces of information: an online handle (Twitter account, etc.), a presentation title, and an email address. No screening of presentation material took place.
  • Same-day participants to the LTthon were asked to write their handle on a whiteboard. Again, no pre-screening of the presentations was performed.
  • The organizers resolved before the event to interrupt and terminate any presentation whose material contravened the Anti-Harassment Policy.

Case 1: Slides showing sexual images in public spaces

  • Slides contained material which organizers felt may have infringed on the Anti-Harassment Policy.
  • Organizers did not reach a decision to stop the presentation while it was taking place.
  • Following the presentation, the organizing team was approached by participants with concerns the presentation.
  • Following the presentations, the organizing team asked participants to submit a copy of their slides.
  • The organizing team concluded that the slides that the presentation content contravened the Anti-Harassment Policy (section on "sexual images in public spaces").
  • The organizing team asked the presenters to retract their presentation slides.

(For reference) Case 2: Presentation mentioning "physical appearance"

  • Slides contained material which organizers felt may have infringed on the Anti-Harassment Policy.
  • Organizers did not reach a decision to stop the presentation while it was taking place.
  • Following the presentation, the organizing team was approached by participants with concerns the presentation.
  • Following the presentation, the presenter posted the slides of their presentation on their blog. The organizers asked the presenter to take down the slides, and the presenter agreed.
  • The organizing team discussed whether the presentation contravened the Anti-Harassment Policy (section on "physical appearance"), but determined that it did not clearly contravene the policy.
    • However, while it did not explicitly contravene the policy, the presentation was contrary to the original spirit of the policy.
  • The organizing team contacted the presenter to:
    • tell them that they could put the slides back up on their site, and
    • to pass on feedback from some participants to the event, who felt that the content of the talk was not appropriate.

RubyHiroba 2014でのアンチハラスメントポリシー抵触問題について(第2報)

RubyHiroba 2014のLTthonにて、2件「アンチハラスメントポリシーに抵触するのではないか」と協議になった発表がありました。

RubyHiroba 2014のLTthonとは、事前応募者と、当日飛び入りの参加者が5分間のライトニングトークを次々に発表していくスタイルのプレゼンテーションセッションです。

2件の発表のうち、1件はアンチハラスメントポリシーに明確に抵触したと運営チームで判断しました。もう1件については、協議の結果としてアンチハラスメントポリシーに抵触すると明確に判断するには至りませんでした。しかし、運営チーム内での協議や当事者への申し入れを行いました。こちらは参考のために記録します。

アンチハラスメントポリシーに関するRubyHiroba 2014の運営

  • RubyHiroba 2014のアンチハラスメントポリシーをWebサイトに掲載し、LTthonの事前応募フォームにリンクを掲載していた。
  • RubyHiroba 2014のアンチハラスメントポリシーの内容は、RubyKaigi 2014のものとほぼ同様のものとしていた。
  • LTthonの事前発表者、参加者に対してアンチハラスメントポリシーの存在を個別に周知するような活動は行なっていなかった。
  • LTthonの発表について、事前応募者については以下の3点の提出を依頼していた。応募された発表内容について、事前審査などは行っていない。
    • 応募者の識別子(twitterアカウントなど)
    • 発表タイトル
    • 連絡先メールアドレス
  • LTthonの発表について、当日飛び入りの発表者については、応募者の識別子をホワイトボードに記入する形式でエントリしてもらっていた。発表内容やタイトルについて事前の審査などは行わなかった。
  • アンチハラスメントポリシーに抵触する内容に遭遇した場合には、司会の判断で発表を止める、という運用方針について、前日までに運営側で確認していた。

ケース1: 「sexual images in public spaces」を参照するスライドの提示

  • 司会が「アンチハラスメントポリシーに抵触するのではないか」と思うような内容が発表スライドに含まれていた。
  • 発表が終了するまでに、司会がアンチハラスメントポリシーへの抵触にもとづいて中止の判断を下すことはできなかった。
  • 発表終了後に、参加者から「アンチハラスメントポリシーに抵触するのではないか」と運営チームに対して指摘があった。
  • 発表終了後に、発表者へ確認のためにスライドを提出してもらい、運営チームで内容を確認した。
  • 協議の結果、アンチハラスメントポリシー("sexual images in public spaces"の部分)に抵触すると判断した。
  • 発表者には発表スライドの公開を差し控えることを要請した。

(参考)ケース2: 「physical appearance」に言及する発表

  • 司会が「アンチハラスメントポリシーに抵触するのではないか」と思うような内容が発表スライドに含まれていた。
  • 発表が終了するまでに、司会がアンチハラスメントポリシーへの抵触にもとづいて中止の判断を下すことはできなかった。
  • 発表終了後に、参加者から「アンチハラスメントポリシーに抵触するのではないか」と運営チームに対して指摘があった。
  • 発表終了後に、発表者が自身のブログにて発表スライドを公開していたため、発表者に対して一旦資料の公開を中止することを要請した。発表者はこれに同意した。
  • 運営チーム内で、アンチハラスメントポリシー("physical appearance"の部分)に抵触するのではないかと協議したが、結論として明確に抵触すると判断するには至らなかった。
    • しかしながら、元々のアンチハラスメントポリシーを設定した意図としては、このような発表は好ましいとは言えないものだった。
  • 運営チームから発表者に対して、以下の点について連絡を行った。
    • 資料の公開中止要請については取り下げる。
    • 当日の参加者から「聞いていてあまり良い気分のしないトークだった」という旨のフィードバックがあった。

運営当日についての補足

  • LTthonについて、会場提供企業側で録画を試みてはいたが、機材トラブルによりどの発表も録画されていなかった。
  • LTthonの実施時間帯は、同じ大部屋の隣のエリアに受付と「Hiroba Space」と呼称していた作業スペースがあり、壁を挟んだ部屋の反対側では「生活発表会」(1人20分の持ち時間でのショートプレゼンテーション)と「RailsGirls Tokyo 4th」のワークショップが実施されていた。
  • 参加者からの申し入れ以降、LTthonの実施エリアでは、アンチハラスメントポリシーの遵守を要請するアナウンスを複数回実施するようにした
  • アンチハラスメントポリシーに抵触する発表に遭遇した際の運用(ただちに発表を中止するように発表者に要請する)を司会担当のあいだで確認した

RubyHiroba運営上の課題

  • RubyHirobaというイベントの位置付けについて、事前の説明が不十分だったこと
  • アンチハラスメントポリシーの存在について、事前の理解と周知を求める活動が不十分だったこと
  • アンチハラスメントポリシーに抵触する内容に遭遇した場合に、その場で適切な行動に移せなかったこと
  • 第1報のアナウンスまでに、開催当日から起算して約5日を要してしまったこと

課題に対する行動方針

上記の出来事を踏まえて、現在運営チームの関係者で継続して協議をおこなっています。見解が定まりましたら、追ってお知らせいたします。